トランスフォーマー ムービー ザ ベスト MB-06 ラチェット レビュー
「この少年は女性との交配を望んでいる。」
2007年公開『トランスフォーマー』より。
この一言で彼のキャラクター性が色々な意味で印象付けられました。
2007年に公開された映画『トランスフォーマー』から10年。
10周年を記念して、過去のベストヒット商品から選りすぐりのアイテムを復刻。
(パッケージより引用)
トランスフォーマーの実写映画シリーズの復刻版シリーズ「トランスフォーマー ムービー ザ ベスト」より、オートボットの軍医 ラチェット をレビューしていきます。
(軍医っていうとラチェットより先にどうしても『プライム』のゲ医♂を思い出してしまう・・・)
ラチェット
サイバトロン星においても、また地球においても並ぶもののない名医。鋭敏な頭脳を活用して、兵器としても使用可能な医療器具を開発している。
(パッケージより引用)
変態ではないんです。名医なんです!
実写映画全体的には影が薄いキャラですが(見せ場があるのはオートボットの戦力が充実していない1作目でアイアンハイドと共に”キューブ”を抱えたサムを護衛したぐらい?3作目ではオプティマスプライムと仲良く月面旅行、4作目では「オォウ・・・」でしたし・・・)、バンブルビーの発声回路を修復しようとしたり、人間に関心を寄せて人間との融和に貢献したりと縁の下の力持ち的キャラクターであります。
2作目『Revenge of the Fallen (リベンジ)』では、ジョルトが部下に就いていることから地位の高さが窺え、3作目『Dark of the Moon (ダークサイド・ムーン)』では月面に不時着したセンチネルプライムの眠る船”アーク”の探索メンバーに筆頭で選出されていたことからオプティマスの信頼も厚いことがわかります。
医者としての能力も高いようで、2作目では自害したジェットファイアのアフターバーナーを死から蘇ったものの弱体化していたオプティマスへ移植させ、ジェットパワーオプティマスプライムへとパワーアップさせています。
しかし、4作目『Age of Extinction(ロストエイジ)』ではオートボットを虐殺する謎の組織”墓場の風”に潜伏先を特定され、それでもなお人間を信じ続けましたが・・・
今回の「ムービー ザ ベスト」版は『ダークサイドムーン』期にデラックスサイズで販売されたDA06 ラチェット の整形色、塗装、付属武器を変更した製品になります。『ダークサイドムーン』期の実写映画系TFの特徴であるメックテックウェポン「パワーソー」が削除された代わりにDA34 レッドフット に付属した小型武器4個が付属する仕様になっています。削除された武器「パワーソー」はメッキテックウェポンとしてメッキ加工された仕様のものが店頭配布されたこともあったので中古で探してうまくいけば、当時の武器を持たせてやることができるかもしれません。(管理人は一度、立川のブックオフで見かけて、その時に買っておかなかったことを今になって割と後悔しています。)
何気に映画版の製品では『ダークサイドムーン』版(DOTM版)のラチェットからサイズがボイジャークラスからサイズダウンしてデラックスサイズになってしまっています。
※『リベンジ』と『ダークサイドムーン』の間に展開された「N.E.S.T.」シリーズでもデラックスサイズでラチェットは出ています。
さらに、『ロストエイジ』ではDOTM版ラチェットのリカラー製品が発売。そして今回「ムービー・ザ・ベスト」版でもDOTM版のリカラー製品が発売とボイジャーサイズメーカー的にはラチェットの完成形になっているようです。
パッケージ
先に販売されたMB-02 バンブルビー と異なり、本体を留めている留め具がプラスチックから紙製の紐に変更されていました。また、武器は蓋となるブリスターが用意され、テープで留めてありました。
先に武器について触れておきます。
真ん中の塗装されたガトリングはMB-02 バンブルビー に付属する武器で他の4つの黒い武器がMB-06 ラチェット に付属する武器A、武器B、武器C、武器Dです。実はこの5つが先ほど触れたAD34 レッドフット に付属したメックテックウェポン以外の武器だったりします。つまり、今回のMB版のバンブルビー、ラチェットを購入するともれなくレッドフットの武器まで手に入っちゃいます。ワーオトクー(棒)
そんな武器を取られたレッドフット君ですが、『ロストエイジ』では墓場の嵐の虐殺に巻き込まれ既にお亡くなりになっております。つまり、DOTM版の姿をしたバンブルビーとラチェットがレッドフットの武器を持っているということは、墓場の風に殺されたレッドフットの形見を武器に闘争を続けて・・・なんて妄想が捗ってきます(笑)。たったこれだけのことで幸せになれるなんてトランスフォーマーってなんてお得なんでしょう。
ビークルモード
GM(General Motors)製のハマーH2を改造した映画スタッフがでっち上げた救急車に変形。パッケージの底面にはしっかりとGMからライセンスを取ったことが明記されていました。
側面には「FIRE DEPARTMENT(消防署)」とこれ見よがしに書いてあります。
比較的発売時期の近かった『プライム』(RID)版ラチェットと比較(ビークルモード)。
同じ救急車がモチーフでも印象が異なります。
『プライム』国内版のラチェットに付属したステッカーには実写映画版のラチェットの側面に描かれた心電図模様のマーキングが付属していました。
『プライム』自体が実写映画版の影響を結構受けてますからね・・・
トランスフォーム!
この型を初めて弄った管理人。
ここの上半身を引き出す変形に魅了されました。
ロボットモード
変形させると大体14㎝位の小振りなロボットモードに変形します。
内腿に刻字がしてあるのがちょっとだけ残念。
『プライム』版ラチェットと比較(ロボットモード)。
『G1』の同名キャラクターがモデルで、救急車から変形するという要素が共通しているのに全くの別人に見えます。(まぁ名前が同じだけで生きている世界が異なる別人なんですが・・・)
『プライム』版は車体前部が足を構成しているのに対し、実写映画版では車体前部が上半身を構成したりと違いがありますが、偶然の一致か型下の関節と肘関節のお陰でどちらも腕を折りたたむことができます。
前回レビューした『ユニバース』版ラチェットとも
我が家に集し3人のラチェット!・・・魔境ですね(笑)
先ほど先行して紹介した武器をロボットモードで装備させてみました。
自動小銃型の武器A、武器Bは両腕に装備。ミサイル型の武器C、武器Dは肩に装備していますが、武器C、武器Dの装備位置の無理矢理感が否めません。
ミサイルをこのまま発射したらまず自分の肩のタイヤが吹き飛ぶという・・・
何処かの裁定者の「紅蓮の聖女」よろしく一度使ったら自爆すること間違えなし。
一応、タイヤ部分を開くことができるので”トランスプレイ”ということでミサイル発射形態なんて感じにもできます。
ラチェット「ラチェットファイヤーーー!!!」
※あくまで管理人の妄想です。
両足にもジョイント穴があるのでこっちに装備した方がそれっぽい気がします。
ビークル時の武器の仕舞い方といい、今回の説明書は結構荒ぶってます(笑)。
モンダイノ武器装備ビークルモード
予備タイヤのジョイント穴に武器Aが挿し込んであるのだけ見えますが・・・
武器Bは何と腰のネジ穴に差し込んでそのまま変形させろという指示が!!!
しかも斜め挿し推奨という普段あまり見ないちょっと面白い指示です。
武器C、武器Dは車体下部にて保持。
しかし、穴深くに差し込めないのでちょっと保持に不安が・・・
武器Aも弾倉のディテールが片側についているおかげであまり深く差し込むことができず保持に少しだけ不安が残ります。
肉抜き穴は気にしない方向で・・・
ラチェット「軍医のラチェットだ!お前達の味方だ!」
ロックダウン「(ラチェット君見ーっけ。)オプティマスの居場所教えろや(ドンッ)」
ラチェット「・・・⁉(ニュー〇イプが覚醒するときのアレ)」
ロックダウンの顔ミサイルをすんでで回避したラチェット。さぁ反撃だぁ!
ラチェット「ラチェットファイヤーーーー!!!」
ロックダウン「ちょ⁉まっ…ああああああああああああああああ!!!!」
墓場の風「があああああああああ!!!!(巻き込まれテルゥゥゥゥゥゥ!)」
ラチェット「人間は盟友と言ったな。あれは嘘だ。」
とか言ってハンターラチェットばりに闇落ちして墓場の風を冷たい墓標の下に引き摺り落とす展開とかあっても良かったと思うの・・・
『アニメイテッド』から始まったロックダウンとの因縁ですが、実写映画の世界では狩る側と狩られる側としてしっかり描かれました。
しかしながらラチェット先生は惜しい存在っていうか・・・
レッドフットの形見分け疑惑のあるMB-02 バンブルビー と。
劇中ではラチェット先生の方が身長が高いはずですが、MB版で揃えるとバンブルビーの方が背が高いです(成長期かな?)。
ジャズ「随分と早いじゃんかラチェット先生。」
アイアンハイド「幸運が尽きちまったか?ディセプティコンにやられるたぁお互い運がなかったな」
オールスパークへと還っていったラチェット先生を仲間たちが暖かく受け入れてくれることを願いつつ・・・
以上、トランスフォーマー ムービー ザ ベスト MB-06 ラチェット でした。
10周年記念ということで『The Last Knight (最後の騎士王)』の商品展開開始直前に始まった「ムービー ザ ベスト」シリーズ。武器が入れ替えられたり、定価が値上げされたりしてしまったものの非常に良いクオリティで展開されているように感じます。(過去製品でオミットされた塗装表現に挑戦したり等)
その中で今まで購入する機会がなかった為に買い逃してしまっていたラチェット先生を今回は入手することができました。これで実写映画1作目『トランスフォーマー』に登場したオートボットのキャラクターで所持していないのはオプティマスプライム唯一人になりました。そのオプティマスプライムも『リベンジ』期に出たリーダークラスの製品に担当声優の玄田哲章さんの声を収録し、さらには国内未使用パーツを使用した完成版MB-11 ムービー10thアニバーサリー オプティマスプライム の発売が決定しています!!!(もちろん予約しました)
『最後の騎士王』も今回はムービーシリーズの国内版では初となる海外と同仕様の物が発売することがわかり、Wave1も4月に発売を控えています。依然としてTLK-02が誰かは不明なままですが・・・(バリケード?) 今年は『最後の騎士王』や「レジェンズ」で国内のトランスフォーマー市場も賑わうこと間違いなしなので財布の紐の緩みに気を付けつつこの波に乗っていけたらいいなと思います。
特にTLK版メガトロンと新バンブルビー、ホットロッドは確保したい!