トランスフォーマーレジェンズ LG14 ウルトラマグナス レビュー
「ロディマスのひよっこ野郎はどこだ!?
ぶっ殺してやる!!!」
新年初レビューは巷で話題のLG35 スーパージンライのリデコ元のウルトラマグナスから。
スーパージンライについては画像はありませんでしたが過去記事で簡単に触れました。レビューの予定はしばらく先になりそうです。
ウルトラマグナスの購入予定はありませんでしたが、噂されていたジンライの出来の良さからリデコ元を知りたくなり購入。『G1』シリーズの中でも管理人が幼い頃から好きで且つ最も影響を受けた作品が『トランスフォーマー ザ・ムービー』である為、フューチャーサイバトロンも揃えたかったというのも本音ですが(笑)。
ウルトラマグナスは『トランスフォーマー ザ・ムービー』『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』に登場するサイバトロンシティーコマンダーです。
♪ウルトラマグナスNo.2♪
生真面目な性格で、コンボイ総司令官の信頼も厚い戦士であり、『ザ・ムービー』では、メガトロンとの決闘に勝利し瀕死のコンボイ司令官が次なるサイバトロンの指導者として指名し、司令官の証であるマトリクスを託すほどの関係でした。その時までは。
マトリクスを受け継ぎ、サイバトロンのリーダーとなったウルトラマグナスですが、不時着したジャンキオンでの戦いで窮地に陥りマトリクスに頼ろうとしますが、マトリクスを開くことが出来ず、ボディを破壊され、マトリクスをガルバトロンに奪われてしまいます。
さらに、ユニクロン戦争中には目立った活躍もなく、ユニクロンに突入した”彼の部下”の一人である ひよっこ野郎 ホットロディマスがガルバトロンからマトリクスを取り戻し、マグナスにできなかったマトリクスの解放まで行い、ユニクロンを破壊し、ロディマスコンボイへとパワーアップし、サイバトロンの新総司令官として認められてしまいます。
さらに、ユニクロン戦争の混乱のどさくさに紛れて、レーザーウェーブが戦死したことを好機にセイバートロン星からデストロンを放逐したロディマスコンボイは400万年の長きにわたって展開していたサイバトロンとデストロンによる内戦の終戦を宣言。平和な時代が訪れます。
「宇宙を一つに!(Till all are one!)」
ジャンキオンでレックガーに修理された後、ウルトラマグナスが登場するのはロディマスの終戦宣言のシーンのみ。
結果的に”総司令官代理”となってしまった上に、その職務も最後まで全うできず、信頼を置いてくれたコンボイ総司令官のスパークはロディマスを総司令官と認めて・・・ここまで残念な扱いを受けるトランスフォーマーも珍しいと思います。(ロディマス好きの管理人でも流石に同情します。)
しかし、『2010』で描かれるロディマスコンボイ政権の基では、ロディマスの良き友人であり副官として若くして総司令官となった悩める彼のサポートを行います。
作画&ストーリー崩壊で屈指の迷作扱いを受ける『2010』第14話「音楽惑星への挑戦」ではロディマス不在の中、持ち前のリーダーシップで音楽惑星に迷い込んだパーセプター及びブロードサイドを指揮するシーンが見られます。
それでもマグナスの心のどこかには長年貯め込んできた不満があって・・・
剣道経験者の管理人が首をひねる挙動の剣道が見れて、尚且つ剣道場で正座するロディマスが見れる『2010』第28話「重すぎた使命」ではマトリクスをラナバウト、ラナマック(ワイルドライダー、デッドエンド)に奪われ、ホットロディマスへと戻ったロディマスに対してこれ見よがしに
「君はもうマトリクスを持ってないからだよ。」
と言い放ちます。ロディマスも司令官の責から逃れ、基地から出て行ってしまいます。ここでも飛び出して不在のロディマスに代わって指揮を執っています。
司令官としての士気を取り戻したロディマスでしたが、続く第29話「コンボイの復活 パート1ではコンボイ総司令官の遺体を取り戻すために別動隊を指揮しますが罠にかかり宇宙ペストに感染。
そこで今までの不満が爆発し・・・
「殺してやるぜェ、ロディマス!」
「そこまでだロディマス!俺の勝ちだ!」
「逃がさないぞロディマス!お前の出す排気ガスをどこまでも追いかけてやる!」
と迷言を連発します。
最後は敬愛するコンボイ総司令官の復活で事なきを得ますが・・・
Season4にあたる『ザ・リバース』ではセイバートロン星(サイバートロン星)の指揮をコンボイ総司令官に任されており、プラズマエネルギー貯蔵庫を狙うガルバトロン率いるデストロン軍団と激しい戦いを繰り広げますが・・・
また、前述の作品の他にも、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー スクランブルシティー発動編』(玩具販促用のOVA)、『トランスフォーマー ザ・リバース』(TVアニメ第4シーズン。海外での『2010』(第3シーズン)の直接の続編)、『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』(日本独自展開の『2010』の続編)にも登場しており、『G1』シリーズの中ではコンボイ司令官に次いで要所で活躍するキャラクターの一人です。
人気のあるキャラクターなので『G1』世界以外のアニメーション作品でも同名のキャラクターが度々登場しています。
『マイクロン伝説』ではマイクロン(マグナス)が合体し、ロボットモードに変形、コンボイと合体(リンクアップ)しマグナコンボイ、コンボイとジェットファイヤーと合体し、マグナジェットコンボイになる意思のないトランスフォーマーとして登場。
『アニメイテッド』では念願のNo.1の座を手に入れオートボット総司令官になり、今ではウルトラマグナスの代名詞ともいえるマグナスハンマーを武器としていました。
『Transformers Prime Beast Hunters』では「Sir」「Sir」五月蠅い堅苦しいレッカーズの隊長として登場しています。こちらでも効力を失ったソラスプライムハンマーを武器にホイルジャックと共にプレダキングとの戦闘に挑みますが・・・
『Prime』と『RID』(『アドベンチャー』)を繋ぐコミックや『アドベンチャー』の箱裏のストーリーでもバンブルビーを影ながら応援していたりと生真面目さゆえに頼りになるキャラクターとなっています。
ロボットモード
リーダークラスということもありなかなか大きいです。
(下腕裏と太腿裏の肉抜き穴が少しだけ気になりますが(;´・ω・))
デザインの元ネタはIDW版コミック『More Than Meets The Eyes』に登場するウルトラマグナスの残骸”マグナスアーマー”です。その影響で、アルファートリン(海外版及び『MME』ではミニマス・アンバス)がコクピットに搭乗するギミックが追加されています。
頭部及び胸部
頭部はアルファートリンの頭部にバトルアップするため空洞です。
胸部は『G1』版と同じくキャブの顔に重ねられるように胸部装甲が配置されています。何気にキャブのライトが腰のディテールっぽくなっているところがオシャレ。
胸部装甲は開くことができます。
『ザ・ムービー』のマトリクス受領シーンを彷彿とさせられます。
しかし、キャブを開くと中にはコクピット。
ディテール(計器類、レバー、モニター)の作り込み&精度が異常です。
こちらはヘッドマスター(タイタンマスター)を乗せるには少し大きすぎます。
アルファートリンが搭乗。
説明書のコミックではアイちゃんが乗せられていました。
肩の可動
肩はミサイルポットを接続するジョイントのあるパネルを動かすことができるので画像のように上げることができます。
この部分の可動についてはLGスーパージンライでも受け継がれています。
肘と膝は90度まで可動。
ラチェット機構なので自重に負けてポーズが変わることはありません。
指も四指がまとめて可動。
付属する二つの銃の保持はしっかりできませんが、マグナスハンマーとして持たせるときには腕下の青いU字型の部分で保持するのでしっかりと保持できます。
リデコ後のTRパワーマスターオプティマスでは指の機構がそのまま使われましたが、LGスーパージンライでは5ミリ穴の手首に変更されました。
どちらも一長一短の構造ですが、マグナスハンマーのギミックを考慮すれば、この形の手首が最適だといえます。
武器①
武器②
武器①と武器②と肩のミサイルポットを合体させることでマグナスハンマーが完成します。
トランスフォーム!
運転席部分に頭部ヘルメットを収納します。
ここで注意が必要なのが、赤いパーツ。
キャブとの接続が固いうえ無理な力を加えると細いので破損する危険性があります。
そして、破損するとマグナスの頭部が固定できなくなって・・・(゚Д゚;)
リデコ後のLGスーパージンライでは頭部ヘルメット自体が運転席に変形します。
下腕の装甲は腕を隠すために移動させることができます。
管理人が凄いと思ったところが、胸部装甲が足パーツと組み合わさってキャリアの床になること。
LGスーパージンライでは胸部横のパーツが飛び出てしまい、デラックスクラスのカーモードに変形するトランスフォーマーの収納の邪魔になっていたので、こちらのようにすっきりとしまうことができるのはありがたい。
足裏のパーツはビークルモード時に太ももを隠すパーツに変形!
LGスーパージンライではこのパーツがトレーラーの側面に入れ替わっています(太腿が隠れません)。
ビークルモード
キャリアカーに変形。荷台にはデラックスサクラス程度の車に変形するトランスフォーマーや、『G1』でのCF風にシルバーボルトのような航空戦力を積載することができます。
キャブはネジで止められているため原則として取り外すことはできませんが、ネジを外せば独立させることができます。キャブが外せるように改造するアドオンキットがサードパーティーから出ていたりもします。
また、武器①と武器②をマウントすることもできます。
荷台のゲートは展開が可能。
TVCF風に上側の荷台は上空に向けて発射形態をとることもできます。
アルファートリン
ロボットモード
下半身に塗装箇所が多いので、マグナスに搭乗させるときは色写りに注意が必要です。
元々は髭面のアンバスとして造形されたものですが、髭という共通点と色マジックで見事にアルファートリンに化けています。(その影響でTRアルファートライオンの国内発売は見送られたようですが・・・)
ビークルモード(SFカー)
タイヤがありません。
ビークルモードを裏返すと・・・
脚部の変形は『マイクロン伝説』時のマイクロンを思い出しました。
適当写真
武器を両手持ち。様になっています。
二丁の銃が連結合体できるのでストライクフ〇ーダムっぽいポーズを取らせようとしましたが、うまくはいきませんね(笑)
マグナスハンマー!
デラックスクラスの車を積載させてみます。
ブラー「アタシ乗る!乗る!乗るんだから!」
デラックスクラスのトランスフォーマーは下に一台、上に一台積載することができます。
荷台下の方は急ブレーキするとキャブに追突しそうになりますが(笑)
地位的にはサイクロナスがライバルのような雰囲気ですが、『G1』当時は”要塞参謀ガルバトロン”がライバルとして位置づけられていました。
ということは・・・
今、蘇るライバル同士の対決。
UW-EX バルディガスのコミック「UNITE WARRIORS 最終章 バルディガス編 後編」で明かされた
という真実。e-hobbySHOPで限定発売されたガルバトロンⅡまで拾ってしまい、マニアックなネタの重ね掛けで管理人は感服いたしました。
30年の時を超えてシティーコマンダー ウルトラマグナスと要塞参謀ガルバトロンが逢いまみえる。トランスフォーマーの奥深さであります。
『トランスフォーマー ザ・ムービー』の劇場ポスター風のポーズで〆
以上、『トランスフォーマーレジェンズ』よりLG14 ウルトラマグナスでした。
完成度の高さが凄まじいの一言に尽きる製品でした。
変形させるのが素直に楽しい。
変形も凝っていながらシンプルで、可動域も広いためアクションフィギュアとしても遊べる。また、サイズがリーダークラスである為、デラックスクラスで出た『変形!ヘンケイ!』版及び『TITANS RETURN』版ホットロディマス(HOT ROD)と並べて劇中のイメージ通りの体格差になっていて他のTFと絡めても楽しめてとプレイバリューが非常に高いです。
さらに、キャリアカーで他のトランスフォーマーを乗せて遊ぶのが楽しい!
『G1』版からのお約束のギミックですが、30年以上前の『ダイアクロン』の時代からこのギミックが受け継がれているのも納得できます。
これをリデコしたLG35 スーパージンライはこれに加えてヘッドマスターギミックに基地モードにゴッドボンバーとの合体が加わっているのでもっとプレイバリューが高いですが(;´・ω・)、あちらは接地面積が狭い分不安定だったりビークルモードの荷台に干渉するパーツがあったりと不満が少しあるので、現状では全体的にウルトラマグナスの方が管理人は好みです。(決してスーパージンライが悪いというわけではないんです。)
この子を弄っていたおかげでLGスーパージンライ到着時にはテンションが上がり過ぎて「戦うたびに~♪強くなるのさ~♪」と口ずさみながら淡々と12月に購入したトランスフォーマーをまとめて開封して遊ぶ不審者になっていました(笑)。
TITANS RETURN Wave4でAUTBOT CUPことチャーも発売されたので、Wave3で出ていたHOT RODと合わせて購入して(『レジェンズ』版として国内展開されるならそっちが欲しいですが)、幼い頃からの憧れの『ザ・ムービー』のサイバトロンを再現していきたいと願いながら・・・
Amazonでもプレ値になっているようですが、海外版(『COMBINER WARS』版)は比較的安い印象です。管理人の近所の玩具店でも見かけたので、まだ残っている店には在庫があるかもしれません。購入するのに迷っているならば、購入しても損はないと思います(あくまで管理人の見解であり、購入は自己判断でお願いします)。